人生のアニメフルコース

通っていたライブ現場が落ち着き、土日に時間が生まれました。気付けば2021年もあと4ヶ月、時間を有効活用したいですね。こんにちは、時間しかない休学中の大学生のとら(@ktora33)です。

突然ですが皆さんの好きなアニメは何ですか?

 日常系やスポコン、人によって好きなアニメは様々ですが、かく言う私も(同族で)最近になって好きになったアニメが増えています。そこで今回の記事は、23年と3ヶ月生きてきた現時点での僕の人生で好きになったアニメたち、いわば人生のアニメフルコースを紹介します。

 

 

人生のフルコースとは

少年ジャンプマンガ「トリコ」より引用。未開の味を探し求める美食屋が人生の目標とするメニュー。オードブル(前菜)、スープ、魚料理、肉料理、メインディッシュ(主菜)、サラダ、デザート、ドリンクの8つからなる。

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僕らの世代ぶっ刺さりマンガであるトリコをリスペクトして今回は、とらという人間が好きなアニメ、思い入れが強いアニメをひとつのフルコースとして考えていこうという記事です。

実際のイタリア料理やフランス料理フルコースにも、メニューそれぞれに順番や意味があるみたいです。それにならってどのアニメがどのメニューにふさわしいか考えながら、アニメフルコースを決定したいと思います。

 

オードブル

まずは前菜、オードブルです。オードブルにはこれから食欲をそそるという理由で、酸味や塩味が強い刺激的なものが多いという特徴があります。

食欲ならぬアニメ視聴欲をそそるという風に解釈して、僕がアニメや声優に大きくハマるきっかけとなった作品をオードブルにします。

 

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ラブライブ!

廃校の危機に瀕した学校を救うために、9人の女の子たちがスクールアイドルになり、スクールアイドル界の甲子園「ラブライブ!」出場を目指す物語。

 

僕たち私たちはラブライブ!が大好きでした____

 

いや~なんだかんだ僕はラブライブ!には思い入れがあって。この作品をきっかけにアニメやラジオ、声優やライブに熱中し、高校大学生活の大半を声優オタクとして青春を捧げることになりました。オードブル候補はいくつか作品があったのですが、ラブライブ!の決め手となったのは、この作品を通して知り合った「オタク友達」の存在です。

ラブライブ!を共通の趣味として、Twittterで知り合った地元のオタク友達とオフ会に参加したり、カラオケやライブビューイングに行ったり、高校生の僕は毎週のように遊んでいました。ペンライトを捨て、素手で多動するのが楽しいと気付いたり、地下芸を覚えたりしたのもこのとき出会ったオタクの影響です。そのせいでピンチケ新入生として大学デビューしかけたエピソードは別の機会に。

 とまぁこのようにラブライブ!のおかげで今のオタクの自分があると言っても過言ではなかったので、人生のアニメフルコースと定めました。

 ラブライブ!前菜は胃もたれしない?という声も聞こえてきそうですね。次に紹介するスープアニメはおなかにも心にも優しい作品だと思うので、そこで帳尻を合わせたつもりです。

 

スープ

2品目はスープです。スープは最高のおもてなしという意味があります。最高のおもてなしということで、僕が他人に胸を張っておすすめできる作品をスープにしました。

 

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有頂天家族

本作品は狸が主人公です。京都を舞台に、人間に化けた狸や天狗が人間社会に紛れて暮らしています。主人公下鴨矢三郎(しもがもやさぶろう)の父は不幸にも人間に食われ既に亡くなっているのですが、実はそれには裏があり、話が進むごとに父の死の真相が明らかになっていく物語。

 

このアニメの魅力を語ると、本作は心温まる家族愛が描かれています。父を亡くした下鴨四兄弟同士の絆や、母の愛。それだけではなく、「面白いことは良き事なり」という言葉が作中で頻繁に出てくるのですが、見ていて自然と笑ってしまうような展開がたくさんあります。また父の死の真相がどんどん明らかになっていくのも、先が気になる描き方をしていて、アニメとしてとても見やすいなという風に感じる作品です。

 またスープは季節によって具材や、温かいか冷たいかも変わるみたいです。季節に注目して、京都の四季も表現した作画や演出がされている「有頂天家族」をスープと定めました。スープに関してはいくつか候補があったというよりも、すんなり「有頂天家族」に決まりましたね。

 

魚料理

3品目は魚料理ならぬ魚アニメです。いよいよここから魚、肉、メインと食べごえならぬ見ごたえがある作品が続きます。ここから先は万人受けしないかもしれませんが、僕が心から好きと言える作品を紹介していきます。

ちなみに実際のフルコースでは消化がしやすいという理由から、肉料理より先に魚料理が来るみたいなので、多少ですが肉アニメよりも魚アニメの方が他人におすすめできるかもしれません。

 

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Free!

本作は水泳をテーマに、男子高校生たちの友情と葛藤の克服を描いた物語です。

 

 魚アニメ「Free!」っておしゃれポイント高くない?

実はFree!」は僕が胸を張って好きだと言えるアニメのひとつです。この作品は絶対に人生のアニメフルコースに入れると最初から決めていました。魚料理ということで、内容が濃厚だと感じるアニメをここには持ってきたかった、ということでアニメ3クール分とこれから劇場版公開も控えている「Free!」を魚料理にしました。

水泳という競技は野球やサッカーのような点の取り合いではなく、タイムを競うスポーツです。その性質上「Free!」も試合の描写はアニメ内で少ないのですが、その分本作は、登場人物それぞれにクローズアップして丁寧にストーリーを描いています。その濃密なストーリーこそが、僕が人生のアニメフルコースに「Free!」を入れた最大の理由です。過去に記事を書くくらいには大好きなアニメです。

tora-su-um.hatenablog.com

 

ここまでフルコース前半3つのアニメを紹介してきましたが、少し補足を加えるとフルコースを考えるうえで視聴する順番も考慮したつもりです。

ラブライブ!」では女の子たちが目標に向かって頑張る姿を、スープでは「有頂天家族」で心温まる家族愛を、魚料理では「Free!」で高校生ならではの青春と葛藤を丁寧に描いた見ごたえのあるストーリーを楽しんでいただき、「とらという人間がこういうアニメが好きです。」というのが伝えられるように前半3つの作品は意識しました。

 

肉料理

4品目は肉料理。肉アニメです、お腹いっぱいになりましょう。

 

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咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A

今年で15周年を迎える美少女麻雀大人気マンガ「咲 -Saki-」のスピンオフ作品。

 

咲の世界では、各校5人のメンバーで出場し団体戦で戦っていきます。先ほど魚アニメとして紹介した「Free!」もリレーの団体戦はとても魅力的なので、部員一丸となって部活に打ち込むアニメを楽しめるよう、魚アニメ「Free!」→肉アニメ「咲阿知賀編」という順番にしました。

 阿知賀編の魅力を一言で表現するなら、繋がり、です。妹から姉へ。監督から弟子へ。離れ離れになってしまったかつての友へ。大切な仲間たちへ。

 阿知賀編ではキャラクター同士が互いのことを想い、心と心で繋がっているという意志の強さが伝わってきます。そういったキャラクター同士の意志の繋がりが、咲本編ではなく阿知賀編を人生のアニメフルコースで見ごたえのある肉料理に決めた最大の理由です。

 主人公の阿知賀女子学院麻雀部の5人の絆、阿知賀女子にも負けないくらい魅力的な相手高校のキャラクターたち、登場人物のことを上手く表現した歌詞の主題歌。本当に大好きな作品なので、阿知賀編をフルコースのメインアニメにするかどうかかなり迷いました。

そんな阿知賀編の代わりに、とらの人生のアニメフルコースのメインアニメとなった作品を次に紹介します。

 

主菜(メインディッシュ)

アニメフルコースもいよいよ折り返し。お待たせしました、人生のアニメフルコースの主役とも言えるでしょうメインディッシュアニメです。

 

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中二病でも恋がしたい!

 タイトルの通り本作は、中二病と思春期の恋に揺れる青春ラブコメアニメです。

主人公の富樫勇太は、中二病だった中学時代に別れを告げて、実家から離れた高校に入学し、普通の高校生活を満喫しようとします。しかし高校生になっても未だに中二病の本作ヒロイン小鳥遊六花と出会い彼女に何かと目をつけられ、元中二病と現役中二病のラブコメが描かれていきます。

 

前述したようにメインディッシュアニメを「咲-Saki- 阿知賀編」と「中二病でも恋がしたい!」のどちらにするか迷いました。決め手になったのは、声優さんの存在です。自分語りをすると、僕が胸を張って一番好きな声優さんは、本作でヒロイン小鳥遊六花を演じる内田真礼さんです。

 2018年1月、当時大学2年生だった僕は「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」の声優さん舞台挨拶イベントに参加しました。その中の京都での舞台挨拶で、内田真礼さんが「中二恋に演技にラジオに歌に、いろんなことを教えてもらった。」と涙ながらに語っていたのを今でも強く印象に残っています。(案の定もらい泣きしました)

 

舞台挨拶というイベントに参加した思い出もあるのですが、このアニメにはばかほど泣かされた思い出もあります。1期ではヒロイン小鳥遊六花中二病と恋の間で揺れる姿に感情を入れ込んでしまったり、勇太に嫉妬したり(当時は若かった)(内田真礼さんガチ恋だった)でとにかく感情を大きく揺さぶられました。2期は七宮智音に号泣しました。映画Take On Meは数十回見たけど、毎回泣いてた。EDテーマ「こころのなまえ」は本当に良いお歌。本当に良いお歌!!!

 声優補正があるから好きなアニメ、という言い方は反感を買うかもしれません。それでもやはり僕は元々声優さんが大好きでした。僕が大好きな内田真礼さんにとって思い入れが強い作品であり、僕がイベントに参加できた数少ないアニメ。ということで、とらの人生のアニメフルコースメインディッシュアニメは「中二病でも恋がしたい!」です。

 

サラダ

6品目はサラダ。お料理的な話をすると、サラダには血液をアルカリ性にする働きがあるそうです。これは肉料理には血液を酸性にする働きがあることから、肉料理のあとにサラダを食べることで血液のバランスを取るためです。肉アニメの阿知賀編とバランスを取るアニメと言えば「咲 -Saki-」本編が挙がりそうですが、今回はサラダアニメにはシンプルに僕が好きなアニメを入れました。(血液のバランスとは)

 

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まちカドまぞく

 ある日突然まぞくの力に目覚めた闇の一族の末裔である吉田優子(シャミ子)が、対の存在である光の一族の末裔千代田桃に勝つために奮闘する日常コメディを描いた作品です。

 

また自分語りをすると、当時バーチャルユーチューバーにハマり、アニメや声優熱が下がっていた大学3年生の僕が、「アニメって面白いんだ!!」ということを思い出させてくれた作品こそが「まちカドまぞく」です。

本作はたわいない日常を描くいわゆるきらら作品のひとつですが、日常系アニメの中でもずば抜けてストーリー構成に見入ってしまう魅力を持っています。特にアニメの終盤にかけてシャミ子や桃の家族に隠された秘密が明らかになっていく展開にはとても引きこまれました。

また、僕が数年ぶりにアニメを見たあとに原作マンガを読んだ作品でもあるのですが、アニメでは原作2巻までのストーリーを描いているので切りが良く、またそれでいてその先を読んでみたくなるようなアニメの終わり方をするので、すんなりとアニメから原作マンガへ移行しやすいのも、他人におすすめしたくなる理由です。(サラダって食べやすいじゃん?胃もたれしないじゃん?だからこそのサラダアニメは見やすく胃もたれしないまちカドまぞくなんよ。)(こじつけ)

2期放映も決まっているので、その前にぜひ一度見てください。僕は何周かするくらいには「まちカドまぞく」が好きですし、このアニメのOPとEDをDJセトリの大事なところに組み込むくらいには楽曲も魅力的です。(EDの作詞を原作者の伊藤いづも先生が担当されています)

 

デザート

いよいよフルコースもデザートとドリンクだけです。7品目はデザート。曰く甘いものは、胃から腸へと押し出す働きを促すそうです。消化を促進するという意味で、見終わったときに綺麗な気持ちになる作品をデザートアニメとしました。

 

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氷菓

 省エネを信条とする高校1年生折木奉太郎と、それとは正反対の好奇心旺盛なヒロイン千反田える。ふたりが所属する古典部のメンバーが神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリー。

 

デザートアニメが「氷菓」っておしゃれポイント高くない?

僕はこの作品を見ていた時期はヒロインの千反田えるに心を囚われてしまいました。そのくらいえるたそは魅力的なヒロインです。あの子の「わたし、気になります!」の一言にかかればそりゃあ省エネ主義の主人公折木くんだって学校で起きる事件解決に働きかけますよ。

この作品は学園ミステリーとしても面白くて、作中で起きる事件が古典部や折木くんの推理によって明らかになっていく展開にどんどん引きこまれていきます。事件解決の瞬間には鳥肌が立つくらいです。

またミステリー作品としての面白さだけではなく、登場人物もまたこの作品の良さを語る上では欠かせない要素です。えると出会って少しずつ変化していく折木、折木の中学時代からの友人である福部との関係。登場人物が魅力的だからこそアニメも輝くというものでしょう。

そして最終回「遠回りする雛」を見終わったとき、ED「君にまつわるミステリー」を聴き終わったときのあの綺麗な心をぜひとも体験してほしいです。

 

ドリンク

8品目はドリンク。フランス料理ではここでコーヒーが出るようです。その目的はカフェインに含まれる「リラックス」と「消化促進」の効果のためだそうです。フルコースの最後には消化に良いテンポ良く見ることができるアニメを持ってきました。

 

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櫻田茜Chu―――――――――――――――――――ッッッッ!!!!

 

 突如彗星の如く現れたとらくんの心にぶっ刺さった女、櫻田茜。結婚を前提にお付き合いしたいです。正直この櫻田茜という女が好きすぎて、とらの人生の女フルコースに入る勢いです。本当に好き。結婚しよ。

 

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城下町のダンデライオン

 ストーリーを紹介すると、特殊能力を持っている上に、父親が「国王」というやんごとなきご身分がゆえに、まともな日常生活を送れそうにない9人兄弟大家族の日常を描いた作品です。

 笑いあり萌あり、家族愛や兄弟愛、ラブコメなどとにかく様々な要素を持っています。めちゃくちゃに面白いし、1話の中に短編が2,3話含まれているちびまる子ちゃんサザエさん方式なので、テンポ良く見進められます。実際僕は1日で全12話見終わりました。

 また、9人も兄弟がいるのですが、皆個性的でキャラが立っています。シンプルにすごい。主人公で三女の櫻田茜が、姉としての一面や、妹としての一面というそれぞれ違った見方もできるのも魅力のひとつ。お姉ちゃんに甘える茜が本当に可愛い……結婚しよ……

余談ですが、リラックス効果のあるコーヒーアニメションということで「ご注文はうさぎですか?」も候補にありました。(おしゃれポイント高くない?)

まとめ

長らくお付き合いいただきありがとうございます。改めてこちらがとらの人生のアニメフルコースです。

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並べてみると、家族愛やキャラクター同士の絆が描かれた作品が好きなんだなという傾向がわかりました。こうやって自分の好きなアニメを並べてみると、新たな気付きがあって面白いですね。

久しぶりに書いていてとても楽しく筆が進んだ記事になりました。皆さんも人生のアニメフルコースを考えてみてはいかがでしょうか。ここまで本記事にお付き合いいただきありがとうございました。